タクシー配車は24時間365日受付!お電話下さい。
私は40歳のときに転職で平井タクシーに入社しました。事務所と自宅の往復をする毎日にふとこれでいいのかと思ったのがきっかけです。「事務所を飛び出していろんな世界を見られたら…。」そんな想いがありました。じつは私の父も平井タクシーでお世話になっていたので、タクシー運転手という仕事がどういう仕事なのか少しは理解できていたと思います。また、平井タクシーは社員に親切で丁寧な会社であることも知っていたので転職に不安はありませんでしたね。 タクシー運転手の仕事は“流し”と言われる街中でお客様をお乗せするケースと、事前に予約をお受けする仕事があります。私はどちらも対応していますが、いずれにせよ出会いは一期一会。目的地に到着までの一瞬の出会いですが、その時間を大切にしたいと考えています。例えば高齢の方から乗車前に「距離が近いんですけどいいですか?」と遠慮がちに声をかけられることもあるのですが、「走らないと商売にならないですから、気にしないでくださいよ(笑)」とお答えしています。相手の立場になって考えれば答えはおのずと見えてくるもの。求められることはとてもありがたいことなんですよね。
タクシー運転手の仕事は拘束時間が長いですが、その分個々の考えによって働き方を変えられる面白さもあります。歩合制なので稼ごうと思えばたくさんお客様をお乗せすればいいわけですし、目標金額に合わせて働き方を調整できるのも他の職種にないところかもしれません。ただ、むやみに走行していてもなかなかお客様は手をあげてくれません。やはりこれは経験や勘が必要になってきます。私もはじめは「お客様をたくさん獲得したい!」と必死で車を走らせていましたが、人の流れが見えてくると効率的に車を動かせるようになるものです。そして、空いた時間を休憩や情報収集に当て、うまく時間を使えるようになると仕事はやりやすくなります。
私は入社して10年以上になりますが、日々心がけていることがあります。それは会社への報・連・相です。タクシー運転手は自由といっても個人タクシーではありません。細かいこともなるべく報告し、会社との信頼関係も大切にしたいと考えています。
最近では海外からのお客様をお乗せする機会も増えてきました。そんなとき、英語ができればコミュニケーションが取れるのになぁ、と思うこともしばしば。これからは言葉も大切になってくるでしょうね。
タクシー運転手は運輸業プラスサービス業だと私は考えています。もちろん無事故で安全運転は当たり前ですが、目的地にお客様をお連れするだけではなく、そこでのちょっとした会話やコミュニケーションがお客様にとっての印象につながるのです。旅行中のお客様なら、その会話ひとつが旅の記憶に刻まれます。そして、個々のドライバーの評判がひいては会社の評判になると肝に銘じています。 また、道を覚えることも大切です。最近はカーナビもありますが、カーナビ頼みになっていると遠回りになってしまうことも。カーナビは国道、県道、市道の順番でナビゲートする場合もあるのでやはり土地勘をもつ人の道順が強いですね。休憩中には運転手と話しながらルートの情報交換を行っています。同じ目的地でも道のりはいくつでもある。私たちはタクシードライバーとしてカーナビに負けないルートをもっていたいと思います。 この仕事は普段なかなか会えない人とも出会えるところが魅力ではないでしょうか。なかには芸能人や有名人もいます。そして、自分ではなかなか行けない場所にお客様が連れて行ってくれるのも楽しいですね。同じ場所でも時間や季節によって違う表情を見せてくれるんです。そういう気づきを与えられる仕事ってなかなかないと思いますよ。